小学校での活動報告
こんにちは!国際教養大学16期ギャップイヤー生のうっちゃんです( ´∀`)
南アフリカでの生活が終わり、10日に日本に帰ってきました!
本来ならもっと早く書くべきでしたが、下書きに入れたまんまにしてしまっていました…。
更新が遅くなってしまいましたが、5月15日から6月7日までの約1ヶ月間、小学校での英語教師の任務をやり遂げました。
前にも言ったように、子供達は母語が英語なので逆に私が勉強させてもらってました。
それでも、私に今できること、「読み書きを教えること」・「文化を伝えること」
この二つを行ってきました。
今回は、そんな私の活動のまとめです!!
小学校の現状
私はCape townのGrassy Park にある公立のFair View Primary School で活動していました。公立なので英語力はピンキリ。アフリカーンス語を母語にしている子は全く話せないし、母語が英語でも読み書きができないこどもたちがたくさんいます。
授業の雰囲気は、授業中でも外にいる子がいたり、結構自由な雰囲気でした。
先生たちはみんな陽気で、約90%が女性です。
活動内容
1年生から3年生のクラスで特に読み書きに訓練が必要な子供たちに、英語を教えるボランティアです。大抵ひとクラス40人なのですが、その中でも特に練習が必要な子4人から7人を自分の教室に連れて行きます。授業内容は個人に任されていて、自分でどのような授業を行うか考え実行して行きます。
初めの2週間はフランスから来ていた前のボランティアの人に教えてもらいながら、徐々に自分で担当するようになりました。
初めての授業は、私の見せた絵と机に置かれた単語をマッチングさせるかるたのようなゲームをしました。
ただこれがなかなか上手くいかん!
公立の小学校ということもあり、教育のレベルはバラバラ。中には貧しい地域から来ている子供達もいて、同じ教室内でも教育のレベルの差が顕著に表れていました。なので、普通のかるたのルールでは、全然取れない子が出てきて、泣いちゃったり、拗ねちゃったり。教育レベルの差は日本でもよくあると思うんですけど、やっぱり南アフリカの方が体感として大きかったです。加えて、読み書き能力が標準以下の子の割合も高いように感じました。
ここで私は思いました。
私のやるべきこと見つけた。と(笑)
1ヶ月間しか小学校で活動できないし、大人数に教えるなんて経験のない私に残された教育方法は、そう、
マンツーマン!!!
ワークブックから課題を選んでやってもらうという言ったって普通の授業をし、次の日には、その課題から一人一人何ができて何ができないかを分析して、不得意な部分を集中的にマンツーマンで教えるという方法をとりました。
非効率的な方法ですが、南アフリカでは必要とされていることだったと思います。
というのも南アフリカの公立校の問題の一つとして、生徒の数が多いことが挙げられます。なので、一人一人に目を向けるお手伝いをすることは正解だったんじゃないかなと考えています。
結果として、アルファベットが書けなかった子が、最後にはbやdなどのややこしい文字を書けるようになっていたり、一つ一つの音は発音できても、単語として発音できなかった子が、文章を読めるようになったり、と小さな成長を見ることができました。
文化を伝える
前のブログでも言っていた通り、アジアの国々に対してよくないイメージを持っている子が割といました。なので、彼らにとって初めて会う日本人として、いいイメージを残していきたいと思い、私のアイデンティティーである、書道を授業として取り入れました。
面白いことに、アジアの顔をバカにするジャスチャーをしていた子たちも、書道道具を目の前にすると、目を輝かせ我が先にと釘づけになっていました。
もちろん私の仕事は英語を教えることなので、英語で両親へのメッセージや、好きな言葉、将来の夢などを書いてもらいました。
きっと彼らにとっては、黒のインクと筆で文字を書いたという経験にしかならなかったかと思いますが、自分の作品を見て書道や私のことを思い出して、日本に興味を持ってもらえたらなぁと思っています。
嬉しかったこと
走り回って、騒ぎまくって、なかなかいうことを聞いてくれない2年生のクラスの後はどっと疲れました。でもそんな疲れを吹き飛ばしてくれるのが、インターバルの時間です。
インターバルの時間には6年生の女の子たちが毎日会いにきてくれていたんです。
彼女たちとの出会いは、いつもの教室が使えなくて、図書室で授業をしていた時でした。女の子たちはいつも休み時間に図書室に来ていたみたいでたまたま出会いました。
その子たちはKPOP、特にBTSが好きみたいで、アジアの国にとても興味がある子たちでした。
日本語を教えて欲しいということで、毎日インターバルになると日本語教室を開いているみたいでした(笑)その中の一人が自分で日本語を勉強するノートを作ってきてくれた時は、愛おしすぎて、Oh my honeyって感じでした(笑)
私の最後の日には、メッセージカードやプレゼントをくれて、今ではwhat's appでメッセージをやりとりしています。
私はお返しに、名前を感じで書いたカードを渡しました。名前の意味をよく考えて書いた甲斐もあって、とても喜んでくれたので満足です(笑)
こんな感じで、本当に小さなことしかできなかったですが、子供達の成長の一部に携われたこと、少しでも日本にいいイメージを持ってもらったこと、日本に行きたい大好きって言ってもらえたことは、いい経験になりました。
実際に訪れて。
当初の目的は、自分で作ったオリジナルブックを使って、「紙メディアの教育」に着目したいと思っていたのですが、実際に行ってみると全然違うんですね…。まず自分の作ったオリジナルブック?パンフレット?が南アの小学生には難易度が高すぎたので、全く使えませんでした。
それに、パソコンのようなタブレットを使ってリスニングの授業をしていたり、自分の想像の中の「南アフリカ」がどれだけ遅れていたか実感しました。
それゆえに、小学校での活動では自分にできることに焦点を置いて活動していたのです。
教育については、次のジャーナリズムインターンで探求することにしました。それも、情報格差をなくすために紙メディアで〜という私の時代遅れな考えを捨てて、タブレットを使って授業をしていることからヒントを得て、IT教育・ビジネスについて取材していました!それについてはまた次の記事で!
先生になりたいわけではないのですが、小学校での経験はこれからどこを向けばいいのか、私の将来選択に大いに役立った経験だったと思います。私の間違ったイメージを正すことができたし、逆に南アの子供達の間違ったイメージも正すことができたんじゃないかなって思ってます。
とにかく、南アフリカは勢いがある!に尽きます😆
長々読んでくれてありがとうございました!
質問やコメント、ご意見など待ってます!